• #39 最近読んだ本 ― 『社会は、静かにあなたを「呪う」』

    #39 最近読んだ本 ― 『社会は、静かにあなたを「呪う」』

    テレビ、YouTube、SNS、そして身の回りの人の話。
    私たちは毎日、無数の情報にさらされている。
    その中で、知らないうちに「これが正しい」と思い込んでしまうことがある。

    「人は、別ルートから同じ話を3回聞くと、事実だと信じ込んでしまう」という心理。

    つまり、最初は信じていなかったのにテレビやネット、会話などで何度も同じ意見を耳にすると、
    それが真実かどうかに関係なく「そういうものなんだ」と思ってしまうのだ。

    怖いのは、それが嘘や偏見だったとしても、
    少しずつ自分の中に“呪い”のように刷り込まれていくこと。

    だからこそ、
    情報を「摂取する」時も、食べ物と同じように気をつけたほうがいい。
    健康のために食事を選ぶように、人生の健康のために“情報の質”を選ぶ。

    この本も、現時点では客観的に事実をもとに語られているが、
    時が経てばその内容さえも“新しい呪い”になるかもしれない。

    結局、私たちができるのは、
    信頼できる情報源を見極め、自分の頭で考えること。

    まずは、今の自分がどんな呪いにとらわれているのかに気づき、どう対策したらいいのかをこの本を読んで知ることから始めてみてはどうだろう。

    気になる方は、ぜひ手に取って読んでみてほしい。

  • #38 評価されてる?都合よく使われてる?内向型会社員のリアルな悩み

    #38 評価されてる?都合よく使われてる?内向型会社員のリアルな悩み

    最近、仕事のことでちょっとモヤモヤしてる。

    自分の能力を見て仕事を任されているのか、
    ただ「この人ならこなしてくれる」と思われているだけなのか。

    他の同じ立場の人より業務量も責任も多い気がする。
    一方で、同じような仕事をしてる人もいるから、
    自分がきっちりやりすぎてるだけなのかもしれない。
    がしかし、それ以外にふられてる業務内容多いよね。。

    なんとなく納得できない。
    少しずつ精神的に疲れてきた。

    上司に相談してみようかと思う。

    私の勘違いならばそれはそれでもかまわない。これは自分の気持の問題だから。
    ただ、自分の気持ちを言葉にするのが得意じゃない。
    うまく説明できるか不安。

    前に読んだ「静かな人に戦略書」にあったように、
    内向型の人には事前に整理してから話す方がいいかもしれない。
    状況・提案をメモでまとめて伝えてみよう。



    とりあえず、ここに書き出したら少し気持ちが落ち着いた。

    よし、準備準備。

  • #37 最近読んだ本 ― 『人はなぜ物を欲しがるのか:私たちを支配する「所有」という概念』

    #37 最近読んだ本 ― 『人はなぜ物を欲しがるのか:私たちを支配する「所有」という概念』

    図書館、大好き。📚

    読書は好きだけど、毎回本を買うのもお金がかかるし、基本的に読み返さない。
    だから「本をシェアしてくれる」図書館って、本当にありがたい存在。
    しかも、置いてない本でも他の図書館から取り寄せてくれるなんて…
    なんて幸せな環境。ありがとう日本!!

    そんなこんなで、ふと目に留まった一冊。
    『人はなぜ物を欲しがるのか:私たちを支配する「所有」という概念』

    人間社会で「所有」と無関係な人なんていない。
    しかも、ちょうど今の自分は“生き方もモノも断捨離”して
    頭の中や暮らしをシンプルにしていこうと模索していたところだったから、
    もうタイトルだけで惹かれた。

    読み終えて感じたのは、
    「人間って、本能的に“所有したい”生き物なんだなぁ」ということ。
    人間の中の一人である私も、“人間というもの”をまたひとつ理解できた気がした。

    理解したうえでどう自分コントロールし行動していくか見直せた一冊でした。


    💡ちょっとした余談

    これから読む人に、ひとつ共有しておきたいことがある。

    この本、本題が始まるのはなんと第5章から。
    全体のおよそ2/3まで前情報である。
    最初の1~4章は、哲学的な背景や研究内容、歴史的な話が中心で、
    「ふむふむ……で、いつ出てくるの?」ってなるかもしれない。笑

    だから、最初は思い切って第5章から読んでみて、
    「◯章で説明したように~」という箇所が出てきたらその時に戻る、
    そんな“行ったり来たり読み”もおすすめです。


    📘 いろんな視点で楽しめた一冊でした。
    興味がある人は、ぜひ手に取ってみてください。

    以上、ほどぼのでした。

  • #36 “何もしない日”が、あなたを強くする

    #36 “何もしない日”が、あなたを強くする

    「何もしない日も、ちゃんと生きてる日」

    仕事でミスしたり、人間関係がうまくいかなかったり。
    そんな日が続くと、心も体もどんどん疲れてしまう。

    そんなときは、無理して動かなくていい。
    何もしない。それでいい。

    落ち込んでいるときや感情が高ぶっているときに
    決めたことは、たいてい良い結果にならない。
    だから、一度止まろう。考えるのも、頑張るのも、少しお休み。

    スマホを置いて、ぼーっとして、寝る、散歩する、
    読書、映画、カフェでひとり時間を過ごす。
    自分がやりたいことならなんでもいい。
    問題と関係ない人と何でもない話をするのもいいかも。

    時々、つらいことを思い出すこともあるけど
    何かしたいと思えるまで、ゆっくり心を休ませて。

    そして、気持ちが少し落ち着いて活力がわいてきたら
    「これからどうしようか」と、ノートに問題を書き出して自分と静かに作戦会議。

    焦らず、一歩ずつ。
    また疲れたら、また休めばいい。

    そうしているうちに、ふと気づく。
    「あれ?なんか好転してるかも」って。

    それは、ちゃんと前に進んでる証拠。

    “何もしない日”が、あなたを強くする。

  • #35 言葉は飾れる、でも行動は嘘をつけない

    #35 言葉は飾れる、でも行動は嘘をつけない

    誰を信じればいいのかわからなくなる時がある。

    人当たりがよくて感じのいい人を見ると、「この人はいい人だ」と思い、
    喋り方がきつかったり偉そうに見える人には「この人は悪い人だ」と感じてしまう。

    でも、本当にそうだろうか。

    聞こえがよく、見た目が良いだけで判断するのは、
    パッケージや広告の謳い文句を信じて、実際の中身を見ずに商品を買うようなものだ。

    自分の稼いだお金(=人生)を使って、そんな雑な買い物(=選択)をするのは、あまり賢くない。

    もちろん、見た目通りの人もいる。
    でも結局のところ、「行動」「態度」こそが本質を表す。

    口では期待させるようなことを言っても、
    実際の行動が伴わないなら黄色信号。
    それを何度も繰り返すようなら赤信号、アウトだ。

    自分を守るためにも、そういう人からは距離を置いたほうがいい。
    相手に問題があるのか、自分を大切にする気持ちがないのかはわからない。
    どちらにせよ、そんな人はこっちから願い下げでいい。

    反対に、自分の言葉を有言実行する人は誠実だ。
    そういう人とは、自然といい関係が築ける。

    相手が良くしてくれるから仲良くするのではなく、
    自分がどう関わりたいかを冷静に見て判断すること。

    その積み重ねが、これからの人生を左右する。

    人間関係は、人生を豊かにする中でとても大事なこと。
    だからこそ、まずは「自分と誠実に向き合い大切にしてくれる人」をそばに置こう。

    自分を大切に。

    ※あくまで個人的な考え、参考程度に。皆さんも人に流されず自分で考えてみよう。

  • #34 映像美とユーモアに浸る ― 『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』感想

    #34 映像美とユーモアに浸る ― 『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』感想

    映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』を映画館で観てきました!
    ウェス・アンダーソン監督の新作ということで、前売り券を購入してから当日を迎えるまでずっとワクワク。

    ただ、残念ながら前売り特典はすでに完売でゲットできず…(;;)

    いざ開演!
    最初から最後までどのシーンも映像が美しく、思わず見入ってしまいました。まるで美術館に行ったときのような充実感。

    感情の抑揚が大きくあるわけではなく、魅力的な俳優陣が淡々と演じることで、ストーリーが独特のテンポで進んでいく。まるで人形劇のようで、「なんて面白い映画なんだろう」と思いました。

    ただ、映像美を楽しみたい反面、ストーリーも把握したいので字幕を追うのが大変!
    目を上下左右に動かし、脳の処理速度MAX!!(笑)とても忙しかったです。
    こういう時に英語がそのまま聞き取れたらなぁ…と切実に感じました。

    人によって評価は分かれると思いますが、自分にとってはとにかく最高!
    百聞は一見に如かず。ぜひ興味があれば観に行ってみてください^^

  • #33 人生初!ミシュラン一つ星☆のお店に行ってきました

    #33 人生初!ミシュラン一つ星☆のお店に行ってきました

    ミーハーな自分は、見事にドラマ「グランメゾン東京」に触発されて、
    「ミシュランのお店に行ってみたい!」と憧れを抱くようになった。

    安くはないけれど、「人生で一度くらいは…」と思い、お祝い事の機会に思い切って挑戦。

    Googleマップで「ミシュラン」と検索し、口コミが良かった和食のお店に的を絞る。

    予約の電話は自分で。ド緊張。
    コミュ力の乏しい自分は、同じ人間相手なのに「高貴なお食事屋さん」というバイアスがかかりすぎて、
    電話口では声が震え、「何しゃべってんだ自分…」とツッコミながらなんとか予約完了。

    変な客が来ると思わせてしまったかも…申し訳ない。

    当日は絶対に服装に悩むと思い、予約電話の時にドレスコードも確認済み。
    「ジーパンでも大丈夫」と言われたので、上は襟付きシャツ、下はジーンズで。

    ネットで調べて気づいたけど、こういう時に着る服を自分は持ってなかった…。
    人生30年強、今までそういう機会がなかったんだね(笑)

    いざ入店!
    店員さんの素敵な笑顔に迎えられ、カウンター席へ。
    目の前では職人さんが調理していて、こちらが見ているのに、逆に見られているようで緊張…。

    でも結果、大満足!!

    接客は、お客さんが「こうして欲しい」と思う前に、やわらかな笑顔でさりげなく対応してくれる。
    コース料理は、一品一品ごとにこだわりを丁寧に説明してくれて、ただ「おいしい!」だけじゃなく心に残る体験に。

    見た目から「これ芸術じゃん…」と思う料理、
    笹の葉に包まれた一品は香りと味の調和が素晴らしく、
    つぶ貝の料理は噛むほどに旨みが広がり、食感も最高…。

    「料理」というものの最高峰を知ることができた気がした。

    他のお客さんは世に聞く同伴という方々や大学教授らしき人など常連さんが多くて、
    「こういう人たちはこういうお店に来るんだな〜」と、まるで社会見学に来た小学生の気持ちになった(笑)。

    写真はお店の雰囲気を壊したくなかったので控えました、あしからず。

    数年に一度くらい行けたら、人生の楽しみのひとつになって良いなぁ。

  • #32 無理してまで仲良くしなくていい

    #32 無理してまで仲良くしなくていい

    例えば、理由はわからないけど、長い付き合いのある友達でも「なんだか居心地が悪い」と感じるときがある。

    「今まで仲が良かったから」と、変わらず良好な関係を築こうと努力しても、最終的に無理がたたる。

    無理して関わりすぎなくてもいい。
    そっけなく感じられてもいい。むしろ「これ以上近づいてこなくてちょうどいい」と思えることだってある。

    血がつながっているから関わらなければいけない。
    親密だから援助してあげなければいけない。
    今までの関係があるから、今さら離れたら不義理なんじゃないか。

    そう思って離れられないこともある。

    でも、「〜だから、〜しないといけない」なんて、誰かに決められたルールに従う必要はない。
    法律に触れない限り、罪にもならないのだから。

    それでも離れられない、距離がとれない。
    そう感じてしまうのは、相手のせいではなく自分の問題だ。

    もし「自分がいないと相手が悪い方向にいくのでは?」と不安になるとしたら――大丈夫。
    あなたが自分で考えて行動できるように、相手も自分で考えて行動できる。

    もしかしたら、離れたことで相手は反対にハッピーに生きているかもしれない。
    そうなったら、「なんで自分ばかり悩んでたんだろう」って馬鹿らしくなるはず。

    たとえ相手が悪い方向に進んだとしても、それはあなたのせいじゃない。
    相手自身の問題だ。

    自分の気持ちに反することばかりしていると、だんだん自分の意思が見えなくなる。
    「ちょっと嫌だけど我慢しよう」ではなく、
    「ちょっと嫌かもしれないから、今日はやめておこう」でいい。

    理由なんて、その時わからなくてもいい。
    いつか「あぁ、そういうことだったのか」と納得する日が来ることは、案外よくある。

    だからこそ、自分の気持ちに敏感になろう。

  • #31 最近読んだ本 ― 『短編工場 (集英社文庫)』

    #31 最近読んだ本 ― 『短編工場 (集英社文庫)』

    読解力や共感性を上げるために、小説を定期的に読むようにしている。

    ちなみにブログは、自分の気持ちを言葉にする練習として書いている。

    今回は、さまざまな作者の短編作を集めた『短編工場』を読んだ。

    その中で一番心に響いたのが、奥田英朗さんの『ここが青山』。

    ワクワクやハラハラはまったくない。

    読み進めながら「もしかしたら鬱展開になってしんどい気持ちにさせるのでは?」
    「いや、逆にハッピーエンドを迎える?」
    「それとも非現実的な展開?」
    といろいろ想像していたが、なんてことのない話だった。

    刺激的なストーリーの小説が多い中で、こんなほっこりした気持ちにさせてくれる本は、逆に貴重かもしれない。

    現代社会では当たり前ではないけれど、こんなふうにほのぼのとした気持ちで暮らしている人もいるのかもしれないな~と思わせられた。

    それにちょっとした、心の声を書いてクスッと笑わしてくれる。

    日々の刺激的なニュースや、目まぐるしい変化を感じる環境に疲れていた自分にとっては、心が浄化される内容だった。

    次は、奥田英朗さんの『家日和』を読んでみようと思う。

  • #30 新しいこと始めると、だいたい詰んだ気持ちになる

    #30 新しいこと始めると、だいたい詰んだ気持ちになる

    新しいことにチャレンジしようとすると、自分がイメージするワクワクした未来を想像してしまう。
    でも実際には、そこに到達するまでに分からないことにぶつかったり、思うようにいかなくてイライラすることが多い。

    先々を想像して「たのしみー♪」となるのもいいけれど、
    「こういう壁にぶつかるかも?」という心構えもしておいた方が身のためだと思う。

    先を想像しすぎて、途中で諦めてしまったらもったいない。
    イライラすることをひとつずつピックアップして、調べて、工夫して、クリアしていけばいい。
    最終的にイメージしていた未来にたどり着くかはわからないけど、何かしらの地点には必ず着く。

    嫌になったら、いったん気分転換に別のことをすればいい。
    毎日1つずつでも、少しずつでも、進んでいることに意味がある。

    と、自分に言い聞かせる今日この頃。