月と散文
著者:又吉直樹
又吉さんの“頭の中”を、そっと覗かせてもらえる一冊。
ページをめくっていると、
カフェであたたかいコーヒーを飲みながら、
ゆったりと話を聞いているような気分になる。
気取らない。飾らない。
ありのままの言葉で綴られているから、
こちらも構えず、自然体で読めた。
自身が昔から、考え方・発言・行動すべてにおいて
「ちょっと変な子だったのかも」と思うことがあって、
周りにあまり馴染めなくて、避けられて、
何が駄目なのかわからなくて苦しんだ。
思い出すたびに少しネガティブな気持ちになっていた。
でも、この本を読んでいてふと気づく。
「あ、自分だけじゃないな」と。
変でいい、少し変なまま生きていこうと思えた。
それだけで、少し肩の力が抜けた。
読書って、こういう瞬間があるからやめられない。
エッセイなので一つひとつの話が短く、テンポよく読める構成。
気づけば、たくさんの話を聞いたような満足感が残る。
この本を読むきっかけをくれた
有隣堂 のYouTubeチャンネルにも感謝。

