#32 無理してまで仲良くしなくていい

例えば、理由はわからないけど、長い付き合いのある友達でも「なんだか居心地が悪い」と感じるときがある。

「今まで仲が良かったから」と、変わらず良好な関係を築こうと努力しても、最終的に無理がたたる。

無理して関わりすぎなくてもいい。
そっけなく感じられてもいい。むしろ「これ以上近づいてこなくてちょうどいい」と思えることだってある。

血がつながっているから関わらなければいけない。
親密だから援助してあげなければいけない。
今までの関係があるから、今さら離れたら不義理なんじゃないか。

そう思って離れられないこともある。

でも、「〜だから、〜しないといけない」なんて、誰かに決められたルールに従う必要はない。
法律に触れない限り、罪にもならないのだから。

それでも離れられない、距離がとれない。
そう感じてしまうのは、相手のせいではなく自分の問題だ。

もし「自分がいないと相手が悪い方向にいくのでは?」と不安になるとしたら――大丈夫。
あなたが自分で考えて行動できるように、相手も自分で考えて行動できる。

もしかしたら、離れたことで相手は反対にハッピーに生きているかもしれない。
そうなったら、「なんで自分ばかり悩んでたんだろう」って馬鹿らしくなるはず。

たとえ相手が悪い方向に進んだとしても、それはあなたのせいじゃない。
相手自身の問題だ。

自分の気持ちに反することばかりしていると、だんだん自分の意思が見えなくなる。
「ちょっと嫌だけど我慢しよう」ではなく、
「ちょっと嫌かもしれないから、今日はやめておこう」でいい。

理由なんて、その時わからなくてもいい。
いつか「あぁ、そういうことだったのか」と納得する日が来ることは、案外よくある。

だからこそ、自分の気持ちに敏感になろう。