読解力や共感性を上げるために、小説を定期的に読むようにしている。
ちなみにブログは、自分の気持ちを言葉にする練習として書いている。
今回は、さまざまな作者の短編作を集めた『短編工場』を読んだ。

その中で一番心に響いたのが、奥田英朗さんの『ここが青山』。
ワクワクやハラハラはまったくない。
読み進めながら「もしかしたら鬱展開になってしんどい気持ちにさせるのでは?」
「いや、逆にハッピーエンドを迎える?」
「それとも非現実的な展開?」
といろいろ想像していたが、なんてことのない話だった。
刺激的なストーリーの小説が多い中で、こんなほっこりした気持ちにさせてくれる本は、逆に貴重かもしれない。
現代社会では当たり前ではないけれど、こんなふうにほのぼのとした気持ちで暮らしている人もいるのかもしれないな~と思わせられた。
それにちょっとした、心の声を書いてクスッと笑わしてくれる。
日々の刺激的なニュースや、目まぐるしい変化を感じる環境に疲れていた自分にとっては、心が浄化される内容だった。
次は、奥田英朗さんの『家日和』を読んでみようと思う。

