なぜ世界で「貧困」といわれる人は、貧困から抜け出せないのか。
本を読んでみて感じたことを、自分なりに整理しました。キーワードは 自制・知識・環境 です。
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自制
人間はお金の有無に関係なく、
「生きるのに必要なもの」より「今欲しいもの」
「健康でいるための食べ物」より「今食べたいもの」
「将来のためになること」より「今やりたいこと」
を優先してしまいます。
その結果、なかなか貧困から抜け出せなくなるのです。
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知識
支援団体が貧困脱出のためにサポートしても、
「なぜ必要なのか」が理解できず、利用されないことがあります。
たとえば「子どものワクチンが必要だから受けてほしい」と伝えても、その重要性が理解できず受けない、といった具合です。
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環境
人々の意識が低い
車を持たない人が1時間歩いて病院に行っても、病院が閉まっている
本来勤務しているはずの職員がサボっている
こうした環境の悪さも、貧困から抜け出せない要因になります。
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感じたこと
図書館でこの本を見つけて最初に思ったのは、
「なぜ貧困なのか?」
「本当にみんな困っているのか?」
「どんな協力が必要なのか?」
という根本的な疑問でした。
募金や寄付が呼びかけられますが、単にお金を集めるだけでは解決できません。
むしろ、人々の意識や環境を変えるアイデアの方が必要だと強く感じました。
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良書でした。
ぜひみなさんも一度手に取ってみてください
#29 最近読んだ本 ― 『貧乏人の経済学』

