はじめに
「言われた通りにやったのに、なんで上手くいかないんだろう?」
社会人になって引き継ぎのたび、私はよくそう思っていました。
素直に聞いて、指示通りに動いたつもりなのに、結果はミス。
しかも自分でも「なんかおかしいな」と思いながら、スルーしてしまったこともあって…。
今回は、そんな「考えずに動いてやらかした話」を書いてみます。
そのときの状況
ある日、業務の手順を先輩に教わりながら作業していたときのこと。
「これ、こうやれば大丈夫だから」と説明を受け、「了解です」とそのまま作業開始。
正直ちょっと「ん?」と思うところもあったけど、「まぁ言われた通りにやれば間違いないでしょ」とスルー。
ところが、別の人に確認してもらったら
「これ違うよ」「この対応だとこういった影響出るよ」とストップが入りました。
冷や汗。
業務を依頼された方にも迷惑をかけて、ものすごく申し訳なかったです。
教わった先輩にそのことを報告したが、そうだったんだ〜と返され、謝られるわけでもなく、その後のちょっと関係が悪くなるだけ。それからは、自分にメリットもないので指摘することもやめました。
学び
このミスから学んだのは、
「言われた通りにやる」=「正解」じゃない、ということでした。
特に仕事では、
状況が変わっているかもしれない
説明した人が思い違いしている可能性も
依頼者としては実際はこうして欲しかった
など、リスクが常にある
それよりもまず自分が納得していない時点で黄色信号なのだ。
それ以来、私は「聞いたこと+自分の考え」で動くようにしています。
理解できない部分は必ず確認する。腑に落ちていないまま手を動かさない。
「聞いたからOK」じゃなくて、「理解したからGO」に切り替える。
これ、当たり前のようで最初はなかなかできませんでした。
おわりに
「ちゃんと聞いたのに」「指示通りにやったのに」
——その言い訳、私もよく使ってました。
でも、仕事って結局、自分の判断が問われる場面が多い。
その責任から逃げたくて、誰かのせいにしたくなってたのかもしれません。
今も完璧にはできないけど、
失敗のおかげで「自分の頭で考える」姿勢は少しずつ身についてきた気がします。