大切な存在を亡くし、誰かに話したい、相談したいとも思えない。
それでも苦しくて、つらくて、生きる気力が湧かない。
そんな時に見つけた一冊。
とても薄く、本当に必要なことだけが抜粋されていて、気力がない時でも読みやすい。
この本を手に取る人の状態を、深く配慮してくれている。
自分なりにその子のためにできることはやったと思っているのに、
「こうすればよかった」「ああすればよかった」と後悔が尽きず、
毎日、寝る前に涙がこぼれてしまい、うまく眠れない。
これを読んだからといって、劇的に何かが変わるわけではない。
それでも、
「亡くしてつらいと感じるということは、それだけ大切にしてきた証拠」
この言葉がそっと支えてくれる。
たしかに、大切でないものに悲しみは生まれない。
つらさが消えるわけではないけれど、
今の自分の気持ちに寄り添い、受け止めてくれるだけでありがたい。
この本を書いてくれて、世に出してくれて、ありがとうございます。

