#85 旅行のあとに残るもの

今回の旅行で面白いなと思ったのが、
「旅行って、実際に旅行している数日間だけが楽しいわけじゃないんだな」ということ。

航空券を取ったのは半年くらい前だったけど、そこからもう楽しみが始まっていた。

どこへ行こうかな、と調べたり、行きたい場所を探したり。
ここに行くなら、この日はこうしようかな、と予定を考えたり。

予定を立てている時点では、まだ家にいるのに、頭の中ではもう旅行が始まっている。

そして実際に旅行へ行くと、もちろん楽しい。

初めて見る景色とか、その場所にしかない雰囲気とか。
予定していた場所に行って「ここ、来てよかったな」と思ったり、逆に予定していなかった小さなことが印象に残ったり。

旅行中は、あとから思い出したいと思ったことを日記に書いている。

写真も、ただ観光地を記録するというより、
「このとき、なんかいいなと思ったな」
という瞬間を残す感じ。

だから帰ってきてからも、写真を見返したり、日記を読み返したりすると、また少し旅行の気分を味わえる。

そして今回、帰ってきてから思ったのが、
「また行きたいな」だった。

旅行中に楽しかったから、というだけじゃなくて、実際にその場所で過ごしてみたことで、自分がどういう環境を心地いいと思うのかも少し分かった気がする。

清潔感があって、空気が気持ちよくて、街の雰囲気も落ち着いていて。

「あ、自分はこういうところが好きなんだな」と思った。

そうすると、次はどこへ行こうかな、とまた考え始める。

今まで行ったことのない場所もまだまだあるし、同じ国でも行っていないところがある。

そう考えると、旅行が終わったからといって、楽しみまで終わるわけじゃない。

むしろ、

行く前に楽しむ。
旅行中に楽しむ。
帰ってから思い出して楽しむ。
そして、旅行で感じたことが、その後の自分にも少しずつ残っていく。

旅行先で「これ好きだな」と思ったものを、普段の生活にも取り入れてみる。

たとえば、気に入った香りがあれば、今使っているものがなくなったら似たものを探してみる。

旅行中に感じた心地よさを思い出して、普段の生活でも「こういうものが好きだったな」と気づくこともある。

そうやって旅行で感じたことが、少しずつ日常に入り込んでくる。

旅行は、その数日間だけで終わるものじゃないのかもしれない。

旅行に行って、何かを感じて、帰ってきて、それが少しずつ自分の生活や考え方に影響していく。

そして、そういう小さな変化が積み重なって、旅行に行く前とは少し違う自分になっていく。

そう考えると、旅行って、ただ「楽しかった」で終わるものではなくて、そのあとも自分の中で続いていく気がする。