本屋さんのダイアナ
著:柚木 麻子
とても良い本だった。
物語は、二人の女の子が幼少期から大人になるまでの成長を描いている。
一冊の本をきっかけに心が近づく二人。
育った環境も性格もまったく違う。
お互いに憧れを抱きながらも、
ある出来事をきっかけに離れてしまう。
それぞれの場所で悩み、葛藤しながら、
自分の生き方を模索し乗り越えていく。
そして最後に、
出会いのきっかけだった“本”が、再び二人をつなぐ。
静かだけど、強い物語だった。
特に印象に残ったのは、彩子の大学時代のエピソード。
特別な話ではなく、
現実でも起こりうるような出来事だからこそ、読んでいてつらかった。
目を背けたくなるようなことにも、
最後には向き合おうとする姿が印象的だった。
一方で、ダイアナの生き方もよかった。
能力があるからと進学を勧められても流されず、
自分の気持ちに正直に、
子どもの頃からの夢を一つずつ叶えていく。
その姿は、とてもまっすぐだった。
ダイアナのお母さんが、
娘を金髪にしていた理由にも驚かされた。
女性として生きる中でのハンデや理不尽さ。
同じ思いをさせないために考えた、母なりの選択だったのだと思う。
この本を読んで感じたこと。
自分を守るためには、
自分で考えて行動するしかないということ。
もちろん、誰かの力を借りることも大切だけれど、
最終的に動くのは自分自身。
弱いままでいることは悪くないけれど、
ただ待っているだけでは、何も変わらない。
自分を助けるために、
自分で考える力が必要なんだと思った。
自信がなくてもいい。
小さくてもいいから、
自分で考えて、行動してみる。
やらない後悔より、やった後悔。
その経験が、きっと自分の糧になる。

