『アルケミスト』を読んだ。
読み終わって一番に思ったのは、
「これ、自分がどう生きたいのか
分からなくなっている人に刺さりそうだな」
日本では、周りに合わせることが良しとされる場面も多い。
周りがこうしているから自分もそうする。
普通はこうするものだから、それに合わせる。
そうやっているうちに、「自分は本当はどうしたいんだろう」と、
自分の気持ちが分からなくなることもあると思う。
この本を読んでいると、周りの意見よりも、
自分の心が何を求めているのかに向き合うことの大切さを感じた。
特に印象に残ったのが、
「傷つくことを恐れるのは、実際に傷つくより辛い」
という考え方。
確かに、何かをやって失敗したときより、
「やっておけばよかった」と後から思うほうが、
ずっと引きずることがある。
「死ぬ前に後悔するのは、やらなかったこと」という話は
以前から聞いたことがあったけれど、オアシスに残るかどうかを
錬金術師に相談する場面を読んだとき、
それがすごく具体的にイメージできた。
今の場所に残れば安心して暮らせる。
でも、その先に何があるのかは分からない。
そう考えると、失敗する可能性があったとしても、
「やってみたい」と思ったことをやらないまま終わるのは、
やっぱりもったいないし、その小さなモヤッとした負の気持ちが
蓄積してその後の自分にも、周りにも負の影響がでるかもしれない。
私自身も、自分が生きている世界って、
思っているよりずっと狭いんだろうなと思うことがある。
まだ知らない知識も、見たことのないものも、
感じたことないことも、きっとたくさんある。
だから、今の自分が知っている範囲だけで
「これは無理」「自分には関係ない」と決めてしまうのは、
少し早いのかもしれない。
もちろん、夢を追うなら何も考えずに突っ走ればいい、
ということでもないと思う。
現実的に必要なことはちゃんと押さえて、
そのうえで自分のやりたいことを進めていく。
そして、それを理解してくれる人が周りにいればいい。
でも、読んでいて「自分とは全然違う考え方だな」と
思ったわけではなく
むしろ、自分の中になんとなく感じていたことが、
この本を読んだことで少しはっきりした感じがする。
周りがどう思うかではなく、自分はどうしたいのか。
怖いからやめるのか、それとも、
やってみたい気持ちを大事にするのか。
もちろん、全部を自分の気持ちだけで決められるわけではないけれど、
自分の気持ちを最初から無視しないことは大事なんだと思う。
自分の気持ちを素直に受け止めて、必要なら実際に動いてみる。
それが前向きな動きが結果的に、自分だけじゃなく
周りにいる人の気持ちも前向きにさせることが
あるのかもしれない。
『アルケミスト』を読んで、
人生について新しい答えをもらったというより、
「やっぱり、自分の気持ちはちゃんと大事にしていいんだな」
と、確認できたような気がした。
これからも周りの意見だけで決めるのではなく、ときどき自分に
「自分はどうしたい?」
と聞きながら生きていきたい。
